但馬の食

但馬の四季の味わいを、贅沢に心ゆくまで

美しい山野と海、川に恵まれた但馬。

昼夜の寒暖差が大きい但馬では、甘み・旨味を増した野菜・果物が実り、美しい棚田ではコウノトリが暮らせる優しいコメづくりが広がります。
その土地で脈々と続いてきた但馬牛は日本のブランド牛のルーツとして知られています。
美しく変化に富んだ日本海の海岸線が望める但馬の海では、荒波に洗われた磯と深い海が生み出す豊かな海の幸に溢れています。

日本海の至福の幸 松葉かに

やわらかな肉質で名高い 但馬牛

環境に優しい水田で作られた こうのとり米

全ての和牛は「但馬」に通ず
愛情と手間をかけて育まれた味を。

但馬の気候は雨が多く、昼夜の寒暖差が大きいため古来より山々は豊富な水に恵まれ、野草や薬草も豊富にありました。
険しい山と谷に囲まれた但馬の地では、その谷の中だけで交配が続けられていました。

今から200年も前の江戸時代に但馬(今の香美町小代区)に、今に繋がる優れた牛を育てることに愛情と情熱をかけた人物が「前田周助」さんです。
小代の谷は「蓑笠にも隠れる」ともいわれた小さな小さな棚田や山畑が多く、農家の暮らしはけっして楽ではありませんでした。
前田周助さんは、この地域の暮らしが少しでも良くなるためには、どこよりも優れた牛を作る仕組みを必要があると考えていたようです。

但馬の牧場と山谷
但馬牛
「あつた蔓(つる)」の形成と名牛「田尻号」の誕生

牛の世界では、優れたメスの血統集団のことを「蔓(つる)」と呼ばれています。
代々優れた特徴を持つ血統が受け継がれていくことを植物の蔓に例えられたようです。
前田周助さんの多大なる努力で小代牛の血統は「周助蔓」と呼ばれ、明治・大正と時を経て雑種化の波を逃れた周助蔓のメス牛が4頭だけ残った小代の里で今の但馬牛につながる「あつた蔓」と呼ばれる新しい血統の基礎作りが始まりました。

あつた蔓の系譜から生まれたオス牛が「田尻号」です。
但馬牛には「その血が入っていない牛はいない」とまでいわれる田尻号の血統は現在、黒毛和種の繁殖雌牛(母牛)のうち実に99.9%が繋がっています。(全国和牛登録協会調べ)
田尻号もまた小代村の「田尻松蔵」さんという方に愛情深く、よく手入れをされて育てられた奇跡のオス牛です。

素晴らしい牛を育てた先人から脈々とつながる
黒毛和種名牛の味わいを但馬で存分に味わう。

但馬牛は、その優れた血統・肉質・味わいから神戸牛、松坂牛、近江牛など有名ブランド牛の素牛としても有名です。
陶板焼き、サイコロステーキなど、季節の素材と組み合わせた最上の一皿をご賞味ください。

但馬牛
但馬牛炭火焼き
但馬牛鉄板焼き

日本海も近い城崎温泉
荒磯が生み出す新鮮な海の恵み。

日本海で水揚げされる松葉カニ、ノドグロ、鮑、鯛、白イカ…四季折々の海の幸
磯と浜の繰り返しが延べ151km続く但馬の海岸線は、様々な磯魚の宝庫です。

岩礁には、メバル・イシダイ・カサゴ・アイナメ・スズキ・クロダイなど約70種類の磯魚が生息して、海藻が繁茂する岩礁はサザエ・アワビなどの好漁場となっております。

松葉かに鍋
松葉カニ

但馬を代表する冬の味覚の王者です。但馬では5つの港で水揚げされ、産地や漁船名を示したタグが付けられています。茹でて良し、焼いて良し、刺身でも良し、しかし冬といえば鍋、かにすきに勝るものは無いでしょう。

ベニズワイカニ
ベニズワイガニ

近畿では唯一、香住漁港だけで水揚げされるベニズワイ。他産地と比べて鮮度が抜群に良く、地元では「香住ガニ」としてブランド化されています。殻が柔らかくて身離れも良く食べやすいことからお子様も大好きになりますよ。

ノドグロ
ノドグロ

全国的に有名になった高級魚ノドグロ。白身とは思えない芳醇な旨味と脂があり、なんと言っても塩焼きが一番。
地元では開き干しにも加工されており、お土産品として重宝されています。

アワビ

旬は初夏で、身も厚くうま味も増すため、刺身が最も一般的な食べ方です。また、塩でもんで身を固く引き締めたアワビを冷やして食べると磯の香りが引き立ち、さらに美味しい食べ方と言われています。

真鯛
真鯛

「桜鯛」と呼ばれる春先の産卵前のマダイは見た目も味も一級品、「紅葉鯛」と呼ばれる秋のマダイは脂乗りが最高です。
アラは、濃いめの味付けでアラ炊きに、マダイも捨てるところがありません。

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